下痢

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便を構成している水分量が増えることで便が柔らかくなり下痢を起こします。下痢は、便の腸管内の滞在時間が短く、十分な量の水分が吸収されないことで起こります。下痢の発症には様々な要因があり医薬品によって引き起こされることもあります。排便回数が増えることで大量の水分を失い、脱水症状を引き起こします。その際水分だけでなくナトリウム、カリウム、マグネシウムなどの電解質も同時に失い、腎臓(腎前性急性腎不全)や心臓(不整脈)に障害を引き起こします。

  • ウイルスや細菌、寄生虫感染症
  • 薬の副作用
  • 腸管での水分吸収量の減少
  • 炎症性疾患

などで下痢が起こります。

ノロウイルスやロタウイルスなどウイルス感染、カンピロバクター、腸管出血性大腸菌、サルモネラ菌などの細菌感染、アニサキス、ジアルジアやクリプトスポリジウムなどの寄生虫感染症が原因で下痢症状が引き起こされます。その中でも冬場に二枚貝の生食が原因で発生するノロウイルスによる下痢が有名です。

医薬品によって引き起こされる下痢は胃酸を押さえる薬として広く使われるプロトンポンプ阻害薬などでCollagenous colitisを引き起こし、下痢することが知られています。

他にも甲状腺機能亢進症や下剤の乱用、カフェイン・アルコールの過剰摂取、ストレスなど多岐にわたります。

潰瘍性大腸炎、クローン病などの炎症性疾患では大腸粘膜が炎症を起こすことで、出血した血液や炎症した組織から漏れ出た慘出液が便に含まれ水溶性の下痢が引き起こされます。

症状

  • 便が泥状であり、便回数が増えている
  • トイレから離れられないほど頻繁に下痢が起こる
  • 便に粘液状なものを含んでいる
  • 排便回数が多く手や足のしびれ感がある

診断

まず、必要時は血液検査や、便の細菌培養検査を行います。

近日中に抗菌薬をした患者にはクロストリジウム・ディフィシル毒素検査も行います。

下痢症状が1か月以上続く場合には脂肪便検査や炎症性疾患の有無を調べるために大腸内視鏡検査を行います。
また近年その症状の強さから広く知られるようになったノロウイルスですが、ノロウイルスと確定しても治療は他の感染性腸炎と変わりません。さらに年齢などの条件に合わない場合は保険適用外の検査となりますので、自費での費用負担が増えることから当院では積極的に検査を進めることはございません。

治療方法

ウイルスや細菌などの微生物感染が原因の場合は下痢止めを使用しません。下痢を止める医薬品を服用すると、排便がされず原因微生物が体内に残ってしまい、治るどころか逆に悪化したり、改善が悪くなる場合があります。
そのため脱水症状に気を付けながら、少量ずつ水分摂取、お腹に優しい食事を取り「嵐が過ぎ去るのを待つ」ことになります。

ただし、下痢の一部には『過敏性腸症候群に伴う下痢』が含まれます。この場合は症状に合う内服治療が必要となります。

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